前時代の政治家,政治屋しかいない。ウェブ上で声を出せること,そして嘘もきちんとこなせる人,が待ち遠しい。
衆議院や参議院が国会議員にサイトを提供すべきだという考えには,議員が辞職してしまうと説明責任も消滅してしまうというマズイ点もある。注目を集める疑惑の3議員のウェブサイトの使い方は3者3様で,沈黙,事務所の声明のみ,個人としてネットオーディエンスの反感を買いにくいテキスト,とバラバラだ。
面白い記事だった。まぁ日本の政治屋さんになにかを期待している人も少ないと思うが,黙って黙々と仕事をしている人は政治家に向かない。政治屋でも政治家でも,自分をアピールする術,パフォーマンスは必要だ。といっても,パフォーマンスだけで終わると現首相や疑惑の3人のような政治屋稼業に成り下がるのだけど。
で,パフォーマンスの場としてウェブはとんでもなく有効だ。選挙運動以外なら好き勝手にできる現状で,注目も集めやすい。でも,記事にある疑惑の3人のサイトをみても,あまりにもわかりやすい,子どもでもわかるような嘘が見え見えだ。政治家は嘘もつけなくてはいけない生き物だ。嘘をつくことを知らずに政治屋になっている若い社民党議員のふがいなさをみると呆れる。でもまだ,ウェブ上できちんと嘘をつく,うまい作法を知っている政治家もいなかったりする。現代の政治家,と呼べる人は,まだ誰もいない。
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